玉川温泉の大浴場には蒸気サウナがあります。
玉川温泉の敷地のなかでも、ここ大浴場がある辺りは、ラジウムの数値が高いことが実証されていますので、口や鼻からラジウムを含んだ蒸気を吸引して体内に取り込めば、肺がんなど呼吸器系のがんに高い効果が期待できます。
また、呼吸器から浸透する温泉成分が、のどや気管支にへばりついた悪性の粘膜を溶かし、本来の繊毛運動が息を吹き返して、タンの切れがよくなり、萎縮して硬くなってしまった気管支を緩和したり、患部の炎症が和らいだりするため、喘息をはじめ鼻炎、肺炎、咽喉カタル、気管支カタル、たばこなどで阻害された慢性気管支炎などの呼吸器系疾患によく効くとも言われています。
ただし、この蒸気サウナはある程度の時間、熱さを我慢してじっくり入らないと効果は半減します。
とういか、もったいないです。
なぜならば、十分汗を流して、体の中の老廃物を出してしまうのが第一の目的だからです。
普通サウナには壁掛けの時計や砂時計が備えられていますが、玉川温泉にはありません。
また、腕時計をしていたのでは、強烈な塩酸により時計がダメージを受けてしまいます。
ですから、腹時計並みに時間を把握できるような工夫が必要になります。
私は、柔軟体操を兼ねて座禅を組むことにしています。
道場でも修練の前には座禅を組むのでおんなじことをこの蒸気サウナでも行っています。
まず、胡坐をかく要領で、右足を曲げた上に左足も曲げてのせます。
できれば結跏趺坐のほうが座り易くていいのですが、痛くて無理という方は足を組むだけでいいでしょう。
腰の上に背中をまっすぐに立てて、尻はできるだけ後ろに突き出し、頭で天を衝くようなイメージで座ります。
息は口から吸って鼻から出し、息を吸うときに腹に空気を満たし、吐き出す時には肛門を閉めながら腹の空気を8割かた絞り出します。
これを5分平気でできるようになったら貴方の呼吸器はスーパーサイヤ人なみになります。
身体はほとんど動かしませんが、姿勢を保持することで腹筋や背筋、側筋が鍛えられ、股関節の柔軟性が増し、呼吸器の機能も高められます。
なにより大切なのは、適当なインターバルを置いて、こまめに何回か繰り返すこと、そして続ける努力をすること、最も無駄で危険なのは、気合いを入れすぎて長い時間かけて行ってしまい、具合が悪くなって入院を余儀なくされることでしょうか。
また、カラスの行水と三日坊主も効果は期待できませんね。
皆さんも自分に合った入浴スタイルを見つけてください。
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