玉川温泉の箱型の蒸し風呂、箱の上に顔をちょこんと乗せて、下から湧き上がる蒸気に顔を赤くしながら、我慢をしているその様が滑稽に見えることが敬遠されるのか、あまり利用されていないような気がします。
もったいないなぁ〜と私は思います、なぜならば、この箱型の蒸し風呂とても素晴らしい長所を持っているからです。
蒸気化した温泉成分を吸収して体内に取り込むことは、特に肺など呼吸器系の病気を持つ方や脳腫瘍など頭部に病を持つ方に大きな効果が期待できますが、サウナや蒸気浴の場合には室内が高温になっているため、せいぜい数分程度しか入っていることができません。
でも、箱から頭部を外に出すことができる箱型の蒸し風呂であれば、箱の中の熱気に比べると頭部は比較的涼しいため、結構長く我慢していることができます。
このため、温泉に含まれるラジウムが体内の奥まで浸透するので、水銀やカドミウム、砒素、鉛などの毒物を十分に体外に排出する効果が期待できるのです。
また、下から上がってくる蒸気をタオルなどをうまく使って、口や鼻から吸引する工夫をすれば、吸入療法をすることもできますから、デトックスとあわせたダブル効果も得られます。
ただし、首が当たるところは結構熱をもっているので、タオルで首が直接箱に接することがないように工夫することも大切、タオルは2枚用意しておいたほうがいいかもしれませんね。
このように、箱型の蒸し風呂は比較的長い時間入浴できるので、「蒸気浴は熱くて我慢するのがつらい」という方はぜひ積極的に利用してください。
首だけちょこんとさらしている姿が「人からどう見えているか」などこの際気にする必要はありません、皆さん病を直したくて一生懸命なのです、効果があることはどんどん試してみましょう。
なお、我慢できないくらい熱いと感じたら箱の蓋を開けてみてください、こもった蒸気が一気に外に出てすぐに快適な温度になります。
最後に、老婆心ながらひとつだけご注意を。
水で濡らしたタオルを頭にのせて箱型の蒸し風呂に入ると15〜30分程度は我慢していることができますが、結構体力を消耗するので体調が思わしくない方は一回当たり数分程度にしてください。
特に、心臓に障害のある方や普段から血圧が高い方は、無理をしないで適当な時間で切り上げることが大切です。