玉川温泉の泉質は、「酸性-含二酸化炭素・鉄 (II)・アルミニウム-塩化物泉」と表示されています。
温泉に詳しい方には釈迦に説法でしょうが、ここで玉川温泉の泉質がもつ効能を一つ一つ分析してみます。
まず、酸性泉ですが、この泉質はさまざまな細菌類に対して強力な殺菌力があるので、湿疹や水虫などに効能があります。
しかし、玉川温泉の場合はpH1.05と尋常ではない酸性度をもっていますから、皮膚が弱い方には刺激が強すぎる場合もあるかもしれません。
ですから、不安な方は、50%源泉浴槽を利用されるといいでしょう。
二酸化炭素泉は、お湯に入ると身体に無数の気泡(炭酸ガス)がまとわりつくので、「泡の湯」とも呼ばれている泉質です。
皮膚から吸収された炭酸ガスは、毛細血管を拡張させ血液の流れを促してくれますので、入浴後でも身体がポカポカと湯ざめがしにくいのが特徴です。
また、飲泉により直接体内に取り込むことで、胃や腸が刺激され利尿作用や食欲増進などにも効能を発揮します。
鉄泉も保温効果に優れ、貧血や慢性湿疹などに効能を発揮する特質をもっています。
アルミニウム泉は、俗に言う明礬泉のことで、粘膜の多い眼の病に効能があるため「目の湯」と呼ばれるなど、皮膚や粘膜を引き締めて、粘膜の炎症や慢性の皮膚疾患、水虫、じんま疹などに効能があります。
最後に、塩化物泉ですが、この泉質は塩分を多く含むため汗の蒸発が抑えられ、湯冷めしにくい効能を発揮するので「温まりの湯」とも呼ばれています。
また、玉川温泉にはラジウムが含まれていることで全国的に有名ですが、このラジウムに含まれているラドンという元素が重要な役目をしています。
ラドンは、イオン化作用が強いので、新陳代謝を促して中性脂肪などを体外へ排出したり、神経痛やリュウマチなどにも効能があるとされています。
また、飲泉により直接体内に取り込むことで、腎臓病などの内臓疾患にも効果を発揮します。
更に、ラドンは微量の放射能を含んでいますが、この放射能により弱った細胞が再生され、免疫力が強化されるといわれています。
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