玉川温泉のプロフィール〜源泉温度98℃、湧出量毎分9,000リットル、PH1.2の強酸性。
どうです、こんな温泉ほかに聞いたことがありますか。
利用するのであれば、それなりの覚悟と注意が必要ですね。
金属類は錆び付き、包丁などは源泉に浸けておくと一晩で刃の部分がすべて溶けてしまうそうです。
この水が田んぼに流れると稲がすべて枯れてしまい、行き着く先の田沢湖では一時魚も住めない死の湖になってしまったといいますから生半可ではありません。
このラジウム放射能登載の強塩酸泉が、100%源泉かけ流しで浴槽に注がれているわけですから、初めて湯治をしようとする方は、人体に対する影響は大丈夫なのかと不安に駆られると思います。
玉川温泉の泉質に対する認識が不十分で、その強い湯を甘く見ていると、その不安は現実のものになります。
また、温泉の効能にはそれぞれ個人差があります、Aさんには効果があってもBさんが同じ効果を享受できるとは限りません。
ですから、少なくても湯治の心構えとして、施設側が提供している一般的な諸注意を遵守し、自分にあうものかどうか試してみる必要があります。
実は、私は草津温泉でえらい経験をしたことがあります。
まだ30代後半で体力にはかなり自信があったのですが、長湯と頻繁に何度も入りすぎたせいで、しばらくの間酒も食事も受け付けなくなってしまいました。
草津も玉川同様強い湯でした、温泉宿の御主人に入りすぎをたしなめられ、湯当たりは怖いよと何べんも警告されたのですが、人はどうあれ自分には問題ないだろう、草津なんて来る機会はそうあるものではない、 せっかく来たんだから何回も入らなければ損じゃないか、などと考えてとった行動の結末が、このような無様な結果に終わってしまいました。
現地で何年も過ごされている方は、少なくても興味があるだけの貴方よりは真実に近い情報を持っています。
そして何より大切なことは、良いと思ったら試してみる労苦を惜しまないことです。
世事すべて当たり外れがありますから、がっかりすることもあるでしょうが、逆の場合だって十分考えられます。
玉川について感心があり、少しの時間と金銭的な余裕があるのであれば、ぜひ試してみてください。
玉川温泉のホームページにも興味深い記述が見えますので、以下抜粋でご紹介します、色つきの部分は、http://www.tamagawa-onsen.jp/spa/attention.htmlからの引用ですから、関心のある方はこちらのホームページもご参照ください。
ご湯治期間は、3日一巡り×三巡りで9日間が目安となります。可能ならば、2週間以上のご滞在をお薦めします。短期間で温泉の効能を期待するには無理があります。 初めてご来泉いただく方は、2〜3泊程度のご滞在で、温泉がお身体に合うかどうかをお確かめになられてから、長期のご湯治をご検討下さい。(お湯の刺激が強く、合わない方もいらっしゃいます。)
玉川温泉の開祖関直右衛門氏は、草津でも治らなかった皮膚病を玉川に浸かって10日間で完治なされたそうです。
まあ、これも半ば「お話」なので信憑度は定かではありませんが、一日二日で結論を引き出そうとしてもそれは無理な話です。
私の経験上でも、せめて1週間くらいは様子を見ないと、目に見えた効果は顕現しないと思います。
また、「お湯の刺激が強く、合わない方もいらっしゃいます。」というケースもままにありますから、残念ですが、そのような方は玉川での湯治効果は期待できないと諦めるのが肝心かと拝察します。
長旅の疲れはとってからご入浴下さい。いきなりハードなご入浴をされますと、疲労卒倒、不眠、体感熱、風邪、食欲低下などを招きます。
これも自分の経験から痛く身に染みていますし、このような事例は私の周囲にもたくさんあります。
疲労を押して強い風呂に何回も入ると十中八九風呂当たりをして、熱があるのに悪寒がして眠れなくなります。
当然のことですが、温泉成分は人体に与える影響に手心を加える術を知りません、利用する人間側が自分にあった効能を引き出すように自らを律するしか手段はないのです。
このホームページにはまだまだ注意書きが並んでいますが、あとは一般常識の類のものですから、危険地帯に入って人のお世話になるようなことのないように注意しましょう。
また、岩盤浴をする場合には、いくら身体に効きそうだからといって、我のもの顔して自然研究路に横になるなど、せっかく関心を持って訪れた初心者の方を驚かしてはなりません。
なお、この玉川温泉に入浴すると、三日目くらいから皮膚が弱い部分に炎症ができ、十日くらいを目処に徐々にその炎症が引いていきます。
皮膚もまた、人間と同じように「叩かれて強くなる」代物のようです。
免疫力の強化と細胞のscrup and build・・・・・これが玉川温泉の最たる特徴でしょう。