日勝館は、後三年の役の合戦で源義家が家来の傷を治すために利用したとの言い伝えが残る高台に立つ一軒宿。
まさに絵に描いたようなひなびた風情の山間のいで湯であり、温泉の効果のほどもさぞや・・・と入る前から期待させてくれます。
玄関前には真っ赤な橋が渡され、下を湯ノ沢川が流れています。
この温泉は、無色透明の清らかなお湯が特徴で、泉質はPH9.6の強アルカリ性。
言い伝えに違わず、傷に効く温泉として知られており、最近ではアトピーにも効能があるという口コミが広がり、県内外からのリピータも多いとのことでした。
飲用としても定評があります。
お風呂の種類には内湯があり、泉質は、アルカリ性単純温泉で、切り傷、神経痛、リュウマチなどに効能があります。
入浴料金は300円で、温泉入浴利用可能な時間帯は8:00〜20:00となっています。また、備品としては、石鹸、ドライヤー、ロッカーが用意されています。
ここ院内は、その昔銀山が栄えたところです。
院内銀山は、開山当初から銀がたくさん採掘され、日本全土から文化人が多数入り込んで「出羽の都」と称されるまで繁栄しました。
江戸時代には、佐竹藩の重要な財源となり、天保の中期には「天保の盛り山」と称され、久保田城下(今の秋田市)をしのぐ規模であったそうです。
その後、民間に払い下げられ、明治中期には年間15トンを産出する日本で第4位の大銀山になりましたが、銀価の崩落と金本位制が災いして大正9年に採掘が停止されました。
日勝館お問い合わせ先
所在地 : 湯沢市下院内字湯ノ沢
電話番号 : 0183-52-4129