玉川温泉は日帰り入浴も可能ですが、自炊宿泊施設が完備されていますから秋田県外の遠方から湯治に来る方でも、あまりお金をかけないで長期滞在することもできます。
玉川温泉の自炊棟は自炊部とよばれていて、全国から玉川温泉の効能を耳にした難病に悩む方などがたくさん集まってきます。
自炊部の部屋の仕様はほとんどが6畳間で、ゴールデンウィークや夏休み期間、紅葉シーズンなどの書き入れ時は一部屋3人の割り当てになるようです。
つまり、一人当たりたった2畳ということですね。
温泉湯治にある程度の結果を期待するのであれば、最低3週間が必要であると昔から言われていますが、癌(がん)や原因不明の難病に悩む方などはさらに長期間の湯治が必要になるので、半年、一年、もしくはそれ以上の長期滞在をされている方もいらっしゃいます。
この自炊部は湯治療法を低コストで長期間継続しようとする湯治客のためにつくられたものですから、部屋にはテーブルなど最低の備品があるだけで、日常の湯治生活に必要のない調度品などは一切置いていません。
布団は備え付けのものが用意されていますが、持ち込みすることもできます。
これら寝具や浴衣などはオプションのレンタル制になっていますから、遠方から手ぶらで湯治を試したい方には便利ですね。
掃除などは湯治客自身が行うことになりますから、長期滞在をする場合は他の人の迷惑にならないように自分の身の回りはいつでもきれいにしておきましょう。
私も勉強のため湯治滞在をしたことがありますが、同じ湯治客でも周りに気を使う几帳面な方は日々掃除を欠かしませんが、床も起さずに平然と温泉湯治を続けている年端のいかない方も中にはいます。
いろいろな方から貴重な湯治体験談を聞かせていただくためにも、自分だけが湯治に来ているんではないんだという気持ちを忘れないようにしたいものです。
また、温泉湯治のほかに戸外の自然観察路脇で岩盤浴を行う場合には、地面に敷くゴザとタオルケットや布団なども必需品になってきます。
あ、そうそう、お天気次第では日傘も用意しておいた方がいいですね。
天気のいい日に日傘も差さずに眠りこけてしまうと、顔などが日焼けでたいへんなことになってしまいます。
ゴザも忘れないでくださいね、貴方の想像以上に地熱のパワーは強いもの・・・その後の湯治生活に支障が出てしまいますから、低温やけどには十分注意してくださいね。