玉川温泉 宿

湯瀬ホテルが経営する玉川温泉の宿には旅館部と自炊部があります。

インターネットが復旧している現在においても、玉川温泉では電話のみの予約しか受け付けてもらえませんでしたが、平成２０年の２月からネットで宿のオンライン予約が可能になりました。

でも、シーズン期は大変込み合うようで、宿はキャンセル待ちの状態になることも頻繁にあるようです。

旅館部には和洋室ともそろっており、ルームサービスや部屋食はできず、宿泊客はすべて食堂に会して飲食をとることになっています。

「今頃そんな宿があるの」と思われる向きもあるでしょうが、まあ、その辺は湯治が主体のお宿なので我慢していただくしかありません。

玉川温泉で健康を取り戻したいと願う多くの方の要望にこたえるために、なるべくコストがかからないように配慮した結果でしょうからね。

ネットでの予約は旅館部だけが可能で、自炊部については従来通り電話予約だけの受け付けになっています。

また、それぞれの営業期間についても違いがあり、旅館部が４月１１日から３月３１日までの営業なのに対し、自炊部はゴ−ルデンウィーク直前の４月２０日から本格的な根雪が始まる１１月２０日までの営業になります。

どうやら、自炊部の方は観光シーズンが終わって客足が途絶えるようになると経費が出なくなるようですね。

一度でも玉川を訪れたことがある方ならお分かりいただけると思いますが、宿の周囲は山ばかりの本当に何にもないところなんです。

特に雪がたくさん積もる冬などはちょっと買出しに行くだけでもたいへんなことなので、利益の薄い自炊部を閉鎖する気持ちはよく分かります。

なお、玉川温泉では初めて湯治を希望する方に3日から１週間程度の“お試し湯治”をすすめています。

玉川温泉は万病に効くと有名な温泉ですが、なにせ包丁を一晩漬けておくと刃がぼろぼろになる程の強烈な泉質をもつ温泉でもあります。

さらに、言う必要もないことですが、ある人にとっては効き目があることも、すべての人にそうだという保証はどこにもないでしょう。

でも、効く効かないはせめて３日は現地の宿に滞在しないと判断できないと思います、時間が許すのであれば最低１週間はお風呂や岩盤浴を試していただきたいものです。

最後に、玉川温泉の宿は傾斜地の上に建てられていますが、鉄などに錆が上がるためエスカレーター・エレベータの類は設置されていません。

ですから、宿の上り下りは階段を使って行わなければなりませんので念のため申し添えておきます。